子育てあるあるに必ず登場するのが「祖父母がお菓子やジュースを与える!」「大人が食べているものを食べさせようとする」ことです。
本当にこれはどこの家庭でも一度はあるのではないでしょうか。
特に虫歯をつくらないように砂糖を含むお菓子は与えないようにしていたり、食事をきちんと食べさせたいのでオヤツはあらかじめ決めているようなしっかりした家庭では勝手に食べ物を与えられると本当にイヤになりますよね。
しかも、特に夫側の祖父母だとあまり強くいえなかったり、どういう風に言えばいいのか悩ましいと思います。
これを認めてしまうと、勝手に初めてのものを与えてアレルギーを起こす危険もあります。しかし注意してやめさせても、隠れて与えた続けたり、あずかってもらうときに与えてしまうなど完全に防ぐのは難しいかもしれません。
今回は、お菓子やジュース、濃い味付けの食べ物などを勝手に与えてしまう困った祖父母にどうやってやめさせればいいのか対策方法についてまとめます。
目次
なぜ祖父母が食べ物を与えたがるのか
孫は子よりカワイイとはよく言いますが、自分が親になるとその意味がよくわかります。おばあちゃん、おじいちゃんになると子育てに対する責任がありません。
そうなると、たまに孫の顔を見て喜ぶ顔、楽しそうな顔を見たいというそれだけでうれしいのです。
その陰でママやパパがオシメを変え、寝かしつけ、ギャーギャー泣くのをなだめているという苦労まったくせずにいいのです。
それは楽しいですよね。孫が喜ぶ顔を見るだけの子育てのいいとこどりですからね。それでばあちゃん、じいちゃんを好きになってもらうためには健康に悪かろうが、将来どんな子になろうが今喜ぶ顔さえ見れればいいんです。そう悪くいってしまえば無責任なんです。
だから、親が嫌がっても子どもが食いつくお菓子やジュースを与えたいのです。また、今の子育て事情は知りませんし勉強する気もないですから、「とにかくいろんなものを食べさせなきゃ」、「離乳食すぎたらなんでも食べる」などと勝手に考えていることもあります。
親には虫歯や病気の責任が生ずる
その点で親には責任があります。虫歯になれば嫌がっても歯医者につれていかなくてはなりませんし、お金もかかる。 食事の時に食べなくなって栄養が偏って病気になっても看病したり、病院につれていくのも全部親がやらなくてはならないことです。
このように意識のずれがあるので、どうやっても歩み寄ることが難しくなってしまいます。特に高齢になればなるほど、自分の考えを変えるということができなくなってしまうのでたちが悪いです。
勝手に食べ物を与えることの弊害
しかし、これを好き勝手にやらせているといろいろな問題がでてきます。極端な例ですが、以前問題になった、凍らせたこんにゃくゼリーを1歳の子におばあちゃんが与えたことで窒息死したなんて事件もあるのでほんとに取り返しがつかなくなることもあるのです。勝手に食べ物を与えることでどんな弊害があるのでしょうか。
虫歯になりやすい
祖父母を同居している家庭では子どもの虫歯率が高いという研究結果があります。いかに祖父母が甘いものを与えているかわかる例ですね。
ごはんを美味しく食べられない
「空腹は最高のソース」というように、お腹がすいていないとご飯を美味しく食べられません。小さいうちは特に栄養の偏りに注意したいのにお菓子ばかりでは十分な発育が妨げられてしまいます。
お菓子を食べることが習慣づいてしまう
お菓子をいつでももらえると思ってしまい、それ以外を受け付けないというようなワガママな子に育ってしまうことがあります。
砂糖の甘さばかりを求めるようになる
甘いものを知って今うと子どもはそればかりを食べたいと思うようになってしまいます。砂糖を与えすぎると、イライラしやすくなる精神的に不安定な子になるともいわれています。
塩分が多すぎてしまう
お菓子だけでなく、食事のときに大人が食べているものを与えたがる祖父母にも注意です。大人でも塩分が多すぎると生活習慣病になる上に、子どもが大人と同じような濃い味付けでは腎臓に負担がかかってしまいます。
アレルギーを発症する
1歳ぐらいの子どもだと、まだいろいろな食材に慣れていない時期でしょう。勝手に初めてのものを与えるとアレルギーを起こしてしまうことがあります。 初めてのものはできるだけ少量を小児科の空いている平日の午前などに与えたいです。
1歳までに注意する食べ物
祖母に食べ物を与えるのをやめてもらうには
では、どうすれば勝手に食べ物を与えるのをやめてくれるのでしょうか?
まず、「やめてください!」とはっきり言うのも一つの手ではありますが、関係性によっては言えなかったり、言っても言い訳ばかりでやめないという祖父母も多いと思います。
まず知っておいてほしいのが、歳をとればとるほど自分の意見を曲げなくなります。
しかも関係性が悪かったり、嫁を下に見るような傾向のある人だと逆に反発してしまうことも考えられます。
そう、他人の考え方は簡単には変えられないのです。
じゃあ、だまって食べさせるのを認めるということ?ではありません。さきほど列挙したように勝手に食べさせられるのは悪いことも多いのでできればやめさせたほうがいいのです。
そう、完全にやめさせるのではなく、どうにか妥協点を見つけていくことがお互いが衝突しない唯一の方法です。
祖父母が食べ物を与える心理
最初に祖父母の心理を受け入れてみます。彼らが子どもに勝手に食べさせたいのは、誰かを困らせようとしているわけではありません。
孫に喜んでもらいたい、喜ぶ食べ物をあげて自分になついてもらいたいという心理があるからです。
その中には孫への愛情があるはずです。そう考えると、イラっとしていた祖父母にも少し寄り添えるような気がしませんか?
祖父母の想いを理解した状態で祖父母とどうすればいいのか話し合ってください。怒らず冷静に、しかし真剣に話すことです。
「私は義両親と同じで〇〇(子どもの名前)を大切に思っています。勝手に食べ物を与えられると、子どもがお菓子ばかりを食べるワガママな子に育ってしまうのがとても心配です。将来健康でいい子に育ってほしいのでお菓子はやめてせめて与えるなら果物にしてくれませんか?」
とこんな感じです。懸念していることや与えるものは別に果物じゃなくとも野菜とか子どもにいいなたが持参した別のお菓子でもいいでしょう。とにかく私は真剣に思っているという思いを出すことと、少しの妥協ポイントを入れることです。
普段からの関係性が重要
その際に重要なのは普段の関係性です。いつも言い合いばかりしていたり、ほとんど話したことがないような関係性では、なにを言っても反発されるでしょう。日ごろから言いたいことを言い合える関係をつくらなけれななりません。
でも、「意地悪でいつも嫌味ばかり」といいたいですよね。そうなんです、関係性を変えるには変えれる能力がある方が変わらなくてはならないんです。
そう、この場合はネットや育児書などでいつも勉強している聡明なあなたの方が変わるしかないのです。あなたが寄り添うしか方法がありません。
それでも解決できない場合
「そんなキレイごとでは、子どもを守れない!」というほど切羽詰まっている状況の人もいるでしょう。中には相手が義両親なので、どうしても言えない、寄り添えないというケースもあると思います。
そんなときの策としては、
旦那さんにうまく誘導してもらうことです。あなたの言うことは聞かなくとも旦那さんの言う事なら聞くかもしれません。その際に気を付けたいのは、決してあなたが旦那さんに祖父母の文句を言わないこと。旦那さん自身が義両親の愚痴を言ってもあなたは言ってはいけません。
そして、うまく旦那さんを誘導するにはあくまで子どものために真剣に相談することです。子どもが食事をたくさん食べてくれない→義両親がお菓子を与えすぎる→私から言っても聞いてくれない→どうすればいいと思う? みたいな流れです。
ポイントは「真剣に子どものことを考えているよ」という態度です。
たまになら割り切る
旦那さんが協力してくれない場合は、「すっぱり割り切る」か「しばらく合わせない」という強硬手段の2つです。アレルギーなどの命の危険がなければ、ある程度は仕方がないと割り切るのも考え方です。
お子さんの食事内容をコントロールできるのも、小学生ぐらいまでです。早ければ幼稚園ぐらいで他の子のママから、近所のおばちゃんからあなたがよく思わないお菓子や飲み物を与えられます。
それらをすべて監視して排除できませんよね。子どもにいくら言い聞かせても、頑として食べないなんて強力な意思を持つ子はなかなかいません。もしいたとしても、周りから変な子というレッテルを張られてしまうこともあります。
できるだけ好ましくない食べ物おを排除するのは当然としても、たまにだったらいいかと柔軟に考えるのも一つの方法です。
しばらく会わせない
アレルギーの危険が大きい、変なものを食べさせるなど本当に排除したい場合は、最悪祖父母には、しばらく会わせないという選択肢も仕方ありません。
まだ自分で自分を守れない子どもを守れるのはあなただけです。
完全に無視したり、怒りをぶちまけて義両親に会わせないというのは子どもの考え方や義両親との関係に今後影響してしまうかもしれません。
この場合も、冷静に「こういう理由で行けません(会えません)」、それをやめてもらえるか、もう少し大きくなってなんでも食べれるようになったら行きます。というように条件をはっきり伝えるしかありません。
祖父母が勝手に食べ物を与える!:最後に
小さい子どもの喜ぶ顔が見たくてなんでも食べさせてしまう祖父母というのは、どこの家庭でもいっしょです。
それは、あなたを困らせようと思っているわけではなく自分が好かれたい、喜ばせたいと思う気持ちから来ているはずです。
それを反発して仲が悪くなるか、うまくあしらえるかであなた次第です。どうせ関わらないといけないのならば、うまく手のひらで転がして上手な関係をつくってください。