0歳~2歳の乳幼児に本当にテレビは悪影響なのか調べてみた

abdd8dc956fd5650f4431548c1249fae_s育児をしていると、テレビに子守をさせるのはよくないと聞くことが多いと思います。

しかし、なぜテレビが子どもによくないのか?どれぐらい見せるのがいけないのか? どういった影響がでるのか?といった細かいところは知らない方が多いのではないでしょうか。

子どもにテレビが悪影響といっても現実的な問題としてテレビを見せている間だけはおとなしくしていることも事実。特に2歳以下の子どもだと家に一緒にいる時間が長いのでテレビをまったく見せないというのは不可能ではないでしょうか。

この記事では、2歳以下の子どもにテレビを見せる影響について、テレビをうまく活用するにはどうしたらよいかを説明します。

テレビの影響は知っていてもテレビに頼らざるを得ない

ネットで情報を探しているママとしては、テレビが子どもにとってあまりよくないということはすでに知っていると思います。しかし、毎日子どもと2人で過ごすママは精神的にも肉体的にも疲弊しています。特に0歳~2歳の間のコミュニケーションがあまりとれない状態だと、子どもが寝ているとき以外はママが休まる暇がほとんどありません。

しかし、テレビをポチッとつけると、子どもは喜び、テレビをジーっと見続けるため家事ははかどる、自分の時間もつくれる!こうなれば、テレビに頼って子育てをしたくなるのも当然でしょう。

私個人の見解としては、テレビやDVDは育児に必要だと考えます。確かにテレビは一方的な情報なので、コミュニケーションをとるために子どもと遊ぶのは大切です。しかし、幼稚園、保育園に行っていない子どもと一日中遊ぶのは本当に疲れます。

「テレビは一切使うな」というのは子育てになれたベテランママさんか、実際に子育てをしていないどこぞの教授先生の理想論です。精神的にも、肉体的にも疲れやがたまってママの元気がなくなって子どもにつらくあたるようなことになれば本末転倒です。ママの心が健康であることが子育てにはなにより大切です。テレビをうまく活用して子育てをしてください。

そもそも、なぜテレビが育児に悪いのか?

テレビが幼児にとってよくないとされる原因としては、以下のようなことが言われています。

コミュニケーションがとれない

テレビは一方的な情報なので、子どもがテレビに向かって話しかけたり、指をさしても誰も反応してくれません。
幼児期の言語の発達には一方的に聞くだけでなく、誰かとのやり取りの中で発達します。
特に2歳までは、言葉や感情が育つための大事な時期なので言語の発達が遅れる可能性があるということです。

集中力が悪くなる

テレビを長時間ダラダラみている場合には集中力が低下すると言われています。
遊んでいるとき、食事のときにテレビをつけていると、音や刺激でテレビがきになって集中しできません。

睡眠時間が悪くなる

テレビは映像や音で刺激が強く興奮することもあります。特に夜寝る前までテレビを見ていると、強い刺激によってなかなかスムーズに寝なかったり、眠りが浅くなって必要な睡眠が十分にとれないことがあります。

このようにテレビの悪影響を指摘している情報が多いのですが、そもそもこれは2011年に発表されたアメリカの小児科学会の声明の影響が大きいようです。この提言の中には、テレビにおける教育効果、テレビをつけっぱなしにしている影響、子どもの生活への適切な時間利用、健康への影響、発達への影響がかかれています。

そして、要約すると先ほどの幼児へのテレビへの影響とほぼ同じような論調となっています。

乳幼児のメディア使用に関するアメリカでの最近の声明と わが国における今後の課題

「Media Use by Children Younger Than 2 Years.」(英語)

日本の小児科医学会の見解

そして日本の小児科医で広く伝わっているのがこの日本小児科学会の見解です。この提言を見ると、やはり言語発達やコミュニケーションの点を危惧していることがわかります。

提  言
1.2歳以下の子どもには,テレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょう.
内容や見方によらず,長時間視聴児は言語発達が遅れる危険性が高まります.

2.テレビはつけっぱなしにせず,見たら消しましょう.

3.乳幼児にテレビ・ビデオを一人で見せないようにしましょう.
見せるときは親も一緒に歌ったり,子どもの問いかけに応えることが大切です.

4.授乳中や食事中はテレビをつけないようにしましょう.

5.乳幼児にもテレビの適切な使い方を身につけさせましょう.
見おわったら消すこと.ビデオは続けて反復視聴しないこと.

6.子ども部屋にはテレビ・ビデオを置かないようにしましょう.

引用:日本小児科学会 こどもの生活環境改善委員会

テレビの視聴はダメではない

cceab2c7a5bb2469b8c6817bd126d78c_sアメリカや日本の小児科学会はテレビに対する否定的な見解ですが、実はテレビは完全にダメだとは言っていないのです。特にアメリカでは2歳以下の平均的なテレビの視聴時間が6時間とされています。NHK放送文化研究所の日本の2歳以下の平均視聴時間は約3時間なのでアメリカほどテレビ漬けになっている家庭は少ないようです。

そして、先ほどの日本小児科医の提言では長時間の視聴はよくないと言っています。ちなみに長時間視聴とは4時間が目安です。日本小児科学会では2時間以内を推奨としているので、その範囲で注意しながら見させるのはいいのではないでしょうか。

テレビの影響に対する議論

影響はないという識者も
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=1815

上記の記事は発達心理学の研究をしているお茶の水大学の教授ですが、こちらではテレビの見すぎはテレビのせいではなくそもそもテレビを長時間見せる親による放置の傾向による影響を指摘しています。

確かにテレビを長時間みせている親はテレビを消したとしてもコミュニケーションが不足している可能性があるので、一概にテレビが悪影響を及ぼしているとはいえないのかもしれません。

アメリカの論文もそうですが、研究はどうしてもテレビを何時間見ていた、結果的に発語が遅かったと統計で差異があるないしかわかりません。その親と子どもの普段の関係、テレビを見ていないときの様子などの細かいところはまったく考慮できないのです。

発語が遅い子で多いのが、初めての子でまだ保育園にいっていないと子どもがなにをしたいか親がすぐわかってしまうため発語する必要がないために遅れるということをよく聞きます。

そういうこの場合、保育園に通って他の子と触れ合うと、なんとか言葉で伝えないとわかってもらえないので爆発的に言語が増える子が多いということです。 このように言語発達が遅れるというのにもいろいろな理由があるのです。

テレビを見ると目が悪くなる?

6e3f53ee03c16d4bfb64672e13a30c86_sテレビは目が悪くなるということは誰もが聞いたことがあると思います。実際にテレビを見ることで視力が悪くなるのか私も気になったので、参考になる論文を探してみました。

そして見つかったのが、以下の「幼稚園児のテレビ視聴時間及びテレビ ゲーム遊び行動と視力の関係」という研究報告です。対象は幼稚園児ですが、テレビをあまり見ない子とよく見る子の間で有意義な関係性はなかったということです。

これは幼児期の論文なので念のため小児科医に2歳以下でのテレビの影響での視力低下を聞いてみたところ、特にそういう報告を聞いたことはないということなのでテレビで視力が悪くなるのでは?というのは長時間見せ続けるということでもない限り、あまり気にしなくともいいと思います。

幼稚園児のテレビ視聴時間及びテレビ ゲーム遊び行動と視力の関係 愛総研・研究報告 創刊号 平成11年

まとめ

アメリカや日本の小児科学会では「2歳以下の子どもにテレビ視聴は推奨しない」、見せるとしても短時間で親が付き添うのが望ましいとの見解です。一方で発達に関する調査は非常に難しく、一概にテレビが影響しているとはいえないという意見もあります。

議論はありますが、テレビ視聴が幼児への影響は絶対にないとはいえないのが現状です。しかし、子どもと2人で過ごす孤独になりやすいママにはテレビやDVDの助けはとても重要だとも思います。

まとめとして、テレビの影響を少なくしてママの負担も減らす方法として以下のようにテレビと付き合ってはどうでしょうか。

テレビはママの家事やストレスを少なくするためには必要だと割り切る
長時間見せるのはやめて、家事の間やぐずったときに合計2時間までと時間を決める
テレビ以外のコミュケーションの時間を十分にとるように心がける

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